文学散歩2008年秋  ーーー太宰治のゆかりの地を訪ねてーーー
●とき 2008年11月24日(勤労感謝の日)
○今回は吉祥寺から三鷹まで、太宰治のゆかりの地を中心に歩きます。
途中に懐かしい文学者(武者小路実篤・山本有三・亀井勝一郎・国木田独歩・三木露風など)
が次々に登場しますが、本命は言うまでもなく『ヴィヨンの妻』の作者です。

吉祥寺駅南口からスタート
@井の頭公園・・・太宰治の数々の作品の舞台。

池にかかる七井橋の上で、「鯉トト」を覗き込む
『ヴィヨンの妻』の心境?



茶店
弁天宮でお参り


紅葉が進む木々と、噴水の向こうは弁天宮



かつては泉が湧いていた「お茶の水」
昔将軍やら亀井勝一郎らも、
この水でお茶をたてたとか
武蔵野の面影を残す雑木林

A山本有三記念館・・・「路傍の石」などの作品を生んだ山本有三は、三鷹の名誉市民。
旧居の美しい洋館は三鷹市に寄贈され市営の記念館になった。
山本有三の机や椅子、書籍・書簡などの展示や、居間などが公開されている。
(入館料 300円 月曜休館)

B入水地碑・・・太宰治と山崎富栄が入水したと言われる場所の跡には、
太宰の故郷青森県金木産の玉鹿石とプレートが据えられています。
水量が少なく「ここで自殺を?」と、首を傾げたくなるくらいの玉川上水。
上水沿いの「風の散歩道」途中に玉鹿石と碑がそっと置いてあります。


C太宰治の旧居跡・・・1939(昭和14)年から1948(同23)年まで、太宰はここに住み
、『駈け込み訴え』『走れメロス』『女生徒』『正義と微笑』『トカトントン』『ヴィヨンの妻』
などを書きました。
三鷹市の文化施設「みたか井心亭(せいしんてい)」に、
太宰の庭にあった百日紅が移植されている。

D太宰治文学サロン・・・08年3月、下連雀3丁目の太宰ゆかりの酒店
「伊勢元酒店」跡地に「太宰治文学サロン」がオープンしました。
入場は無料。
中では丁寧な説明やら、道案内もしていただきました
山崎富栄の下宿もこんな風な建物だったそうです。
今では太宰ゆかりの建物もほとんど残っていません。

太宰治 三鷹からのメッセージー没後60年記念展ー
08年11月22日から12月21日 10:00〜19:00(入館は閉館30分前まで)
三鷹駅前コラル5Fで開催しています。入場は無料。

E禅林寺・・・森鴎外・太宰治の墓があります。
「この寺には、森鴎外の墓がある。・・・墓地は清潔で、鴎外の文章の片影がある。
私の汚い骨も、こんな小綺麗な墓地の片隅に埋められたら、
死後の救いがあるかもしれない」(『花吹雪』) 
尊敬する森鴎外の斜めとなりに太宰治は眠っています。
天気予報通り雨が降ってきました。三鷹駅からバス(徒歩でも15分ほど)の禅林寺に到着。
4月の『ヴィヨンの妻』公演に向けて、「全員で心を込めて朗読させていただきます」とお参りしました。


 


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