智恵子の空２

☆リーディングドラマ「智恵子の空は」

出演者から
「あめじゅとてちてけんじゃ」とひと椀のあめ蕾を頼み与えた、とし子と賢治の素朴で崇高な兄妹愛に対し、末期にレモンをがりりと噛ませたこの夫婦、智恵子が所望したかどうかは別にして、都会好みの彼女らしい最期だ。　（清水）

「緑色の太陽」と、阿多多羅山のほんとの空と、レモンの香気を感じながら巨大なジグソーパズルに取り組んでいる間に季節が変わり・・・　いよいよ最後の１ピースに愛を込めて、皆様にお届けできたら幸いです。　（設楽）

・今回で六度目の舞台。最初から欠かさずお越し下さる方々に、心より御礼申し上げます。光太郎と一緒に含む食後の宇治玉露。若き日の生き生きと輝く智恵子と共に生きる幸せを感じています。　（名越）

・お芝居とは違う朗読劇の難しさ、声の表現力の難しを感じた。一人では出来ないチームによる表現が一人一人の魅力と深みのある膨らみを強くする。そんな一員になりたい。　（奥埼）
・猛暑の中、千葉市美術館の「高村光太郎展」に行ってみた。色の問題を抱えていた智恵子の、あの美しくも繊細な紙絵の数々。あれらが本当に亡くなる寸前の作品たち？　あなたはやはり稀有な芸術家だったんですね！　（黒澤）

・今回は、男性陣による詩の朗読が多くあります。その詩を受けての私のセリフ。肉体と精神を通しての言葉の力に押し出されるように私は言葉を発します。こんな体験は初めてです。　（瀧川）
・芸術家特有の激しさ、大胆さと、それらに劣らぬ繊細さ。光太郎のそんな両面をうまく表現したいと、稽古に取り組んできました。初めての舞台。台本を持つ手の震えが、客席から見えなければいいのですが・・・。　（関根裕司）

・私はもうじき駄目になる。」智恵子はどんなに恐怖したｋとか・・・。芸術への尽きない想いを紙絵に結実させた。あっぱれです！　智恵子がいて光太郎は光太郎になった、と思う。　（石垣）

・「あなたは僕をたのみ/あなたは僕に生きる/それがすべてあなた自身を生かす事だ」と光太郎はうたった。私には、「僕はあなたをたのみ/僕はあなたに生きる/それがすべて僕自身を生かす事だ」とも聞こえる。　（塗矢芳恵）
・智恵子の生き方の勢いを、感じて頂けたら嬉しいです。　（池田）

・智恵子さん、あなたは本当に頑張りましたね。光太郎のこと、実家のこと、絵の描けない悔しさ、自分がだんだん壊れていく不安、恐さ・・・。智恵子さんあなたの思いを皆さんに伝えます。　（村田）

・狂気の中で智恵子の口にしたという「ざまあみろ」。封印していた言葉が、破れ目からこぼれ出ちゃったんだね。　（中村）

・貴女に向かって「さん」を使って呼ぶ時、貴女に対する優しさと愛おしさを自分の意識の中によりいっそう感じることが出来る。言葉は魔術であり、触れ合った日々の感傷は深く、時には苦いものである。　（はち）

プロフィール

三宅悠太（作曲）
東京藝術大学作曲科卒業、同大学院修了。第１６回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第１位。第７９回日本音楽コンクール作曲部門第１位。現在桐朋学園大学および都立総合芸術高校各非常勤講師。東京藝大助手。
平井洋行（クラリネット奏者）
東京藝術大学卒業、同大学院卒業。2007年ウィーン国際音楽セミナーに参加し、マスタークラスディプロマ取得。教授に推薦され同コンクールにて第一位受賞。現在吹奏楽を中心に活動。NONフィルハーモニーオーケストラ音楽監督。
依光正憲（美術）
東京学芸大学美術科卒業後、東京の小学校に３７年勤務。その間、現代美術社教科書、他、美術教育関係の編著多数。現在、八ヶ岳に念願の工房で、作品制作や仲間との有機米作りに励んでいる。

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